QGISをWindowsにインストールするためのあれこれと、プロセッシングの設定についての注意書きです。
↓この本を試してみたけど、プロセッシングが動かない!!という場合など、参考になるかもしれません。
# 本に書いとけよ!!というツッコミは甘んじて受けます。m(_ _)m
QGISのインストールについて
QGISのインストールファイルはこちらから
http://qgis.org/ja/site/forusers/download.html
スタンドアローン版 QGISバージョン2.6の場合
QGIS2.4の場合の"Chugiak"の部分が"Brighton"になります。
※Chugiakはアラスカのアンカレッジ近くの地名、Brightonはイギリスのイングランド南東部の地名
プロセッシングの設定について
プロセッシングを利用するには、QGISのメニューから「プロセッシング」→「オプションと構成」→「プロバイダ」の設定を正しく指定する必要があります。
例えば、GRASSであれば、「プロバイダ」→「GRASS commands」を以下のように指定します。
[Activate] チェックする
[GRASS folder] C:\Program Files\QGIS Chugiak\apps\grass\grass-6.4.4
[Msys folder] C:\Program Files\QGIS Chugiak\apps\msys
\appsより前の部分は、QGISがインストールされているフォルダによって異なります。
はじめてQGISをインストールする場合は、プロセッシングからGRASSを利用するための設定は、自動で正しく設定されるので、気にしなくても大丈夫ですが、バージョンアップした場合や、OSGeo4Wとスタンドアローン版を切り替えた場合には注意が必要です。設定が、以前の状態のままになっている場合があるので、上手くいかない場合は上記に注意して設定を変更しましょう。
QGIS64bit版のGRASS関連プロセッシングの不具合
2014.11現在、64ビット版のGRASSにバグがあり、GRASS関連のQGISプロセッシングは上手く動きません。r.out.gdalがエラーになります。
Windows64ビットでGRASSプロセッシングを利用したい場合は、QGISの32ビット版をインストールしてください。
プロセッシング設定に関する補足
プロセッシングなどのQGISの設定は、以下のレジストリ内に書き込まれています。新規にQGISをインストールした際は真っさらな状態でレジストリキーが作成されますが、バージョンアップした際には、このレジストリキーが残ったままになる場合があります。
HKEY_CURRENT_USER\Software\QGIS
- スタンドアロ−ン版は起動時に以下のレジストリキーにプロセッシングの設定が書き込まれます。
- OSGeo4W版は、プロセッシングの設定を変更すると、以下のレジストリキーが作成されます。
- プロセッシングの設定が正しくない場合は、一旦、以下のレジストリキーを削除してQGISを再起動すると、自動で正しく設定されるかもしれません(自己責任でお願いします)
HKEY_CURRENT_USER\Software\QGIS\QGIS2\Processing\Configuration