ラスターデータを、地図に重ねあわせてインターネットで公開する方法

自分で作成したラスターデータを、地図に重ねあわせてインターネットで公開する方法を紹介します。
以下、OSGeo4Wのgdalを利用しますので、ここから http://trac.osgeo.org/osgeo4w/wiki/OSGeo4W_jp
OSGeo4Wをダウンロードして、gdalをインストールしてください。
以下、コンソールでの作業です。

1.ラスターデータに色を付ける

標高ラスターデータのように、1バンドのラスタにそのまま値が入っているgeotiffは、画像ソフトでプレビューしても、上手く表示されません。なので、ラスターの値と、それに対応する色を関連付けたgeotiff(RGB3バンドやRGBA4バンド)に変換する必要があります。

※最初からRGBのラスターデータであれば2.にスキップしてください。

ラスター値とRGBAを関連付けるファイルcolor.txtを用意する。

例1.

100%	255 0 0
80%	255 69 0
50%	255 255 0 75
nv 	0 0 0 0

例2.

3000	255 0 0
1000	255 69 0
500	255 255 0 75
0       255 255 255 50
nv 	0 0 0 0
gdaldemでRGBAデータに変換する
gdaldem color-relief -alpha dem.tif color.txt demRGBA.tif

※gdaldemという名前ですが、標高demデータ以外のデータでも構いません。

2.ラスターデータを公開用データに変換する。

上記で作成したデータをgoogle mapsなどの地図と重ねて、ブラウザで閲覧できるように変換します。

gdal2tiles -g googlemapのapiキー demRGBA.tif

demRGBAフォルダが作成され、その中にgooglemaps.htmlやopenlayers.htmlが作成されます。
このフォルダをWEBサーバーにアップしhtmlを公開すれば、出来上がりです。
※必要であれば、kmlファイルも作成できます。

完成例
http://www.maptiler.org/example-usgs-drg-grand-canyon-gtiff/
http://ecoris.co.jp/technical/tec_tyousa/maxent.html