gdalで大量のラスタファイルをくっつける方法

オルソ化された空中写真がLAN内のポータブルHDに大量にあって、
それをくっつける方法を紹介します。
以下、OSgeo4Wのコマンドを使用します。

0.ネットワークドライブにHDを割り当てて、移動します。

> net use T: \\computer_name\share_name
> cd /d T:

LAN上のハードディスクをTドライブに割り当てています。

1.vrtフォーマットとして、くっつけます。

>gdalbuildvrt --config GDAL_CACHEMAX 2048 -tr 1 1 merge.vrt *.tif

解像度も縦横1mにしています。(元の画像は、作業には重過ぎるので粗くしてます。)
GDAL_CACHEMAXで変換に利用するメモリを指定します。多いほど速くできます。

2.geotifに変換します。

>gdal_translate -a_srs epsg:2451 --config GDAL_CACHEMAX 2048 merge.vrt merge.tif

もとの画像には座標系が埋めこまれていなかったので、a_srsで指定しておきました。

考察

ラスタの結合は、gdal_mergeやgdalwarpでもできますが、上記の方法がもっとも早く結合できました。

過去に以下のエントリを紹介しましたが、適宜、上記の方法で読み替えてください。

http://d.hatena.ne.jp/tmizu23/20091225/1261715245
http://d.hatena.ne.jp/tmizu23/20100906/1283755657